青森ウォーターフロントエリア
Nikon COOLPIX P310
世の中には優れたブランドがあふれています。
やっぱり当社もブランディングした方がいい。「そうだ! 我が社もあんな感じにしよう!」と思う気持ちはわかります。
そのためにはマークを考えることだとか、名前を連呼して覚えさせることだとか、あらゆる場所で目につくようにすることが必要だと考えている人がいますが、優先順位がちょっと違います。
ブランディングはマークやロゴを使ってイメージをとりつくろうとするよりも、優れた価値観を練り上げることが先決です。
企業イメージだけ先行させてもすぐに消えてしまいます。それよりも、製品そのものの違いを前面に打ち出すことを基本とした方がいい。
例えば、機能、品質、製法、素材、スタイリング、サービス、サポート、補償など様々な面で他社との違いを際立たせることでブランドは記憶されます。
ですが、すでに定着している他社のブランドイメージに挑戦しても、人の頭の中の記憶を書き換えるのはほぼ不可能です。あとから他社が打ち出しているイメージを追いかけても「あのブランドの真似だね」って思われるだけ。
ロゴマークを考える前に、他社との違い、つまり独自性が大事なんです。
それとマスを狙うのか、ニッチを狙うのかも先に決めてください。
最近の傾向として、マス・マーケットのブランドは大多数の消費者が求める価値を提供できるかどうかを重視しています。理由は市場の変化です。
・少子高齢化が進んだ
・物価が上がった
・収入が減った
・ものがあふれている
そうした状況を踏まえると、消費者は価格に敏感になると考えるのが自然ですよね。マス・マーケットを狙うなら「価値の割に低価格でもモノがいい」というイメージを打ち出しているブランドが支持を集めやすい。
ユニクロ、ニトリ、ダイソーなんかがそうですね。
ニッチ・マーケットのブランディングは違いのわかる人だけに記憶してもらうことを重視します。
資本力を考えると中小企業がいきなりマスマーケットを狙ったブランドに挑戦するのは難しい。やはり特定の顧客層の「限られたニーズ」や「見過ごされてきたニーズ」を狙って、マスマーケット・ブランド以上にそのニーズを満たす製品を提供することでブランディングを設計していくほうがうまくいく確率が高いからです。
中小企業がブランドを考えるときは……。
・製品そのものを前面に打ち出すこと
── ロゴマークなどのイメージだけ先行させようとしても効果はありません。
・他社の真似をしてもブランドにはならない
── ブランドイメージは、今までになかった「新しいカテゴリー」が記憶されやすいということを忘れないでくださいね。真似はムダです。
・特定の顧客層のニーズを満たす製品でブランディングを設計する
── 中小企業のブランディングはマス・マーケットではなく、ニッチ・ブランドを確立したほうが有利です。
そのためには「誰に何を記憶させるのか」を明確にすることが先決。中小企業が狙うブランディングはそこを押さえてくださいね。
市場の創造は本当におもしろい仕事です。
一緒に挑戦しましょう!
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このまま何も手を打たなければ潰れてしまう。
なんて言っていたのに……。
今はグングン売上が伸びている。
いったい何をやったのか?
なんと、それは営業しないで新規顧客を増やす方法だった。
お金をかけずにお客様を引き寄せる中小企業のための販売戦略
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吉見 範一(よしみ のりかず)

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